◆ Yeri (2025-5-4)
脳血管障害に興味があったので病理も勉強できてよかったです
◆ Aesc(2025-5-4)
高血圧と脳出血の関係に関して気になったので調べてみました。
高血圧は多くの血管壁異常を惹起する。例として,太い動脈での動脈硬化の促進,細い動脈でのヒアリン動脈硬化,重症例では血管壁の増殖性変化や壊死が挙げられる。ヒアリン動脈硬化をきたすと血管壁は厚くなるが破綻はきたしやすくなる。大脳基底核や皮質下白質で顕著(本症例ではどうだったのか気になります).ヒアリン動脈硬化の影響を受けた小動脈が破綻せずに塞栓するとラクナ梗塞と呼ばれる。
また本症例で小脳白質に浮腫と虚血性変化を認めたのは血管破綻により血液が小脳に送れなくなったことや血腫(固まっていない状態なら出血で貯留した血液)で血管が圧迫されてしまったことが考えられるのかなと思いながら読んでいました。
◆ ぶんち(2025-5-4)
臓器の重量からも病態を推測できるという点がとても興味深く感じられました。
病理所見で誤嚥性肺炎が指摘されていたことについて、最初は「40歳にしては珍しいのでは」と思いながら読み進めていましたが、肺の重量が正常と大きく変わらなかったことから、軽度の誤嚥性肺炎であると判断できること、そして食事中に倒れた際に誤嚥が起こった可能性が考えられるという点に驚きました。病理解剖を見学している際に、先生がそれぞれの臓器の重量を測っていたことにもきちんと意味があったのだなと改めて実感しました。
◆ いち(2025-5-5)
つい最近の臨床実習で血腫を見たので、本文にあった通り確かに「ゲル」状だったなと思いました。
一点質問です。今回の患者がさらに副腎腫瘍あるいは腎動脈狭窄などの二次性高血圧症の原因となる所見が剖検で初めて見つかった場合、剖検レポートには高血圧の原因として書きますか。それとも生前に詳細な検査が行われていない以上、あくまでその他の所見に留めておべきでしょうか。
◆ K(2025-5-5)
今回の中脳から橋にかけての脳出血でいびき様呼吸、嘔吐が出現したのはなぜでしょうか?呼吸中枢は延髄(一部橋)、嘔吐中枢は延髄、排尿中枢は橋にあります。延髄に存在する呼吸中枢や嘔吐中枢の機能が障害されているのは出血に伴う頭蓋内圧亢進により圧迫されているためでしょうか?
また、本症例では誤嚥性肺炎と診断されています。肺炎の中でも誤嚥性肺炎と診断されているのは臨床像や画像所見をもとに診断されているのか、それとも病理学的な側面からも診断され得るのか気になりました。
◆ こみ(2025-5-)
水腫変性、細胞腫脹と浮腫の違いなど普段何気なく使っている言葉の意味を改めて確認できました。
以下質問です。
橋出血では縮瞳、眼位の正中位固定といった所見が見られますが、病理解剖時にも出血部位に対応した眼所見はみられるのですか。
◆ ろーだみん(2025-5-6)
ケーススタディーを通して、病理学で学んだ知識だけでなく、これまで学んだ生理学、解剖学などの基礎医学の知識が論理的かつ立体的に紐付けされていくように感じました。
◆たろー(2025-5-6)
「ご飯食べてて急に〜」とありますが、発症の直接要因はなんだったんだろうと思いました。
◆原田(2025-5-6)
感想:とても短い臨床経過に見えても、それが目に見えて現れるまでの時間軸と、目に現れてからの時間軸のどちらにも意識が向けられており面白かったです。呼吸障害、四肢麻痺が生じているという事は橋のPRGが障害されているのかなと思いましたし、それに付随して血腫の位置や大きさも推察され面白かったです。
質問:p35「血管透過性の亢進」について、「水分が気管内から間質に移動し」とありますが「血管内」の誤植でしょうか?血管透過性の亢進が理解できていないのですが、内皮細胞の間隙が広がることで生じるということは、tight junctionは破綻しているのでしょうか。
◆とも(2025−5−9)
"今回の症例では椎骨・脳底動脈に限局していたように、同じ高血圧であっても、粥状硬化が出現する血管の部位には大きく個人差があるのは何故でしょうか?
粥状硬化は血流が乱れやすい動脈の分岐部などに好発することは理解しているのですが、それらの中でも発症部位に個人差が生じるのは、血管の解剖学的構造や、基礎疾患の違いなどが関与しているのでしょうか?
また、発症部位によって粥状硬化の組織学的な形態や進行様式に違いがみられることはりますか?"
◆yoko(2025−5−9)
腫は塊状のものを表現するというお話がありましたが、腫瘍(tumor)、腫瘤(mass)、新生物(neoplasm)の使い分けが難しいと感じています。
◆ひよこ(2025−5−10)
"浮腫と水腫のニュアンスの違いがまだわからないので、今後臨床学習をしていく中で理解できるようになりたいと思いました。
今回の範囲の問題を解いていて、ここはどうだったっけ?と感じるところが多かったです。用語の正確な定義の理解は、症例理解だけでなく、現場で的確なコミュニケーションをとる中で必要なことだと思います。今一度、怪しかった範囲は読み直します。"
◆右徳(2025-5-31)
難解な病理学用語をsimpleに解説されており、ロビンスなどの名著への架け橋としてよいと思う。